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2曲目 「lead me, drive me」について

 作詞をやった曲は歌詞の解説をガッツリしようと思っていたのですが、ここのところ個人的な解釈ができる作品おもろいなという思いが生まれてきたので、大元にある気持ちの話だけしていきたいと思います。


 この曲は作詞作曲編曲歌唱すべてをPollaidがやったので、自分の好きな曲調に言いたいこと乗せまくるぞと意気込んで制作にあたっていました。ところが他の録音などでこの曲の制作が後回し後回しになった結果、先に取り掛かったシーカーズ22の歌詞で言いたいこと全部言っちゃったという事態に陥ってしまいました。

 頭抱えて完全に方向性を見失ったなか、作業通話でコサメガにほぼカウンセリングのような形で歌詞にする気持ちの整理を手伝ってもらいました。

 突然話が逸れますが、その頃超名作ゲームであるところのFFXを実況プレイする企画をコサメガがしていて、ちょうどクリアまで終わったばかりのタイミングでした。FFXの主人公はティーダという少年なのですが、彼は笑っちゃうほどのチャラ男(死語)で、物語の節目ではかなり無謀な楽観で重要な問題を後回しにしたりそのことを仲間にツッコまれて大声で逆切れするようなヤバいやつです。戦闘スキルも他のサブキャラに比べると地味で、自然に成長させると主人公なのに仲間の能力値を一時的に上げる役割のいわゆるバフキャラになります。主人公なのに。でも、間違いなくティーダがいるからFFXの物語は進んでいたわけだし、めちゃめちゃ戦闘弱いくせに(プレイスタイルによっては強くなるらしい)なお控えることなく主人公らしい振る舞いをするという困難な道をいくティーダやっぱすげえなって思いました。

 なぜFFXの話をしたかというと、相談の結果要するに「ティーダになってみよう」というのをこの曲のテーマにしたいと思ったからです。

 先に完成したシーカーズ22の歌詞のテーマは、気づかなかったことに気づくときにはコミュニケーションが大事だし、そもそも良好なコミュニケーションを成り立たせる諸々の条件(価値観、信頼、心の余裕など)が揃った人々に出会えること自体めちゃラッキーでまじあざすという話です。これが本来言いたいことのすべてでした。

 ところで、コミュニケーションははじめに一歩踏み込んでくれる人がいなければ始まらず、それにあざすあざす言ってるだけじゃなくて自分からも踏み込みをやっていきたいなと思ったわけです。lead me, drive meというアルバムタイトルにはmeが入っているように私を動かしてくれる何者かへのあざすの精神が大いに込められていますが、たまには自分でその主語になろうとするのもいいのではと考えました。思い返せばこのEP企画の立ち上げにそういう気持ちがあった気がするし、急にテーマがピタッとはまった感じでした。とはいえ企画の立ち上げも、以前人々がこんなんやりたいね~と言っていた話を参考にしたり、ろいたさんにM3出るならスケジュールどんな感じかと相談に乗ってもらったりあらゆるきっかけがあって動きだしたものなので、自分の踏み込みは案外浅く、無限の踏み込みの積み重ねですね。結局みんなティーダだし、僕もティーダになりたい!ということでした。


 (制作順が最後だったので総括っぽい話になってしまいました)

 

 
 
 

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